犯罪現場、証拠、再現のための法科学向け3Dスキャナー
取得は一度だけ。計測も分析も、何年後でも現場に戻れます。
Artec 3Dスキャナーは、足跡痕、創傷の形状、弾道、現場全体を、正確な非接触3Dで記録します。現場が解放される前、そして証拠が劣化する前に取得できます。1つのデータセットが、最初の1時間から法廷まで事件を支えます。
事件に関する機微な情報は不要です。

非接触でのスキャン被害者、捜査員、そして脆い証拠にも安全です。
フルカラー3D実物に忠実な色で、写実的な細部まで。
現場全体から微細な証拠まで広い現場から最小の対象物まで。
標準的な書き出し形式E57、OBJ、PLYなどに対応し、作業が滞りません。
何を記録する必要がありますか
扱う対象を選ぶと、最も適したスキャナーをご案内します。適切な選択は、現場の広さ、必要な描写の細かさ、そして現場の条件によって変わります。
現場全体を記録することがなぜ重要か
FBIの2019年の検挙データによると、米国では暴力犯罪の55 %、財産犯罪の83 %が未解決でした。従来の法科学的記録、すなわち写真、手作業の計測、歯科用石膏による型取りは、現代の犯罪現場捜査が求める速度と複雑さのために設計されたものではありません。
誤った角度から撮った写真は、凶器と被害者の空間的な関係を正しく伝えません。足跡痕の型取りは乾燥に24時間かかり、それでもひび割れることがあります。交通事故の現場は、捜査員が記録作業を消化する間、何時間も道路を占有します。こうしたことすべてが証拠に欠落を生み、検察はそれを回避しなければならず、回避しきれないこともあります。
犯罪現場の3Dスキャンは、この問題を根本から解決します。現場全体を、あらゆる寸法、あらゆる面、あらゆる計測点まで、何も動かさず触れないうちに取得します。
カメラアングルは空間の関係をゆがめます
写真では近くに見える2点が、実際には数メートル離れていることがあります。遠近感は奥行きを平坦にし、物体の背後にあるものを隠します。2Dのデータだけでは、空間に関する重要な問いが未解決のまま残り、弁護人はどこを突けばよいかを正確に知っています。
手作業の計測は測定者による誤差を生みます
巻尺、スケッチ、基準マーカーの信頼性は、それを扱う人の手の確かさに左右されます。2人の捜査員が同じ距離を違う値で記録することがあり、現場が解放された後はどちらの結果も再現できません。
従来の記録作業には数時間から数日かかります
現場での取得、撮影、作図、計測に加え、事務所での型の乾燥と作り直しまで含めると、数日かかることがあります。その間、現場は保全のために閉じられ、チームも拘束され続けます。
3Dの成果は共有も見直しも短時間で
写真の集まりは、たどることも計測することも共有することも難しいものです。3Dモデルなら、世界中の検察官、専門家、研究機関へ数分で届き、届いた先でも計測できます。
法科学捜査のためのArtec 3D
現場を非接触でスキャン: 証拠に触れることも動かすこともなく、詳細な3Dデータを取得できます。
現場解放後の計測: 現場が解放された後も、任意の点、距離、面積、角度を計測できます。
共有できる3D記録: 安全で正確、そしてチームや専門家、法廷とも共有しやすくなります。
現場から、法廷で通用する3D証拠へ
1. スキャン現場への影響を最小限に抑えて、正確な3Dデータを取得します。
2. 確認現場を離れる前に、スキャン範囲と品質を確認します。
3. 処理Artec Studioでデータを位置合わせし、整えて着色します。
4. 計測正確な計測と注記を行えます。
5. 保管改ざんを検知できる、拡張性のある保管先に格納します。
6. 提示3Dモデル、画像、報告書を法廷や関係者と共有できます。
法科学3Dスキャンの利点
これらは主張ではなく、公表されたArtecの導入事例と査読を受けた大学の比較研究による、記録された成果です。スキャナーを導入した機関と研究者が報告しています。
現場を保全する
型取りも、被覆も、移動もありません。証拠は発見された状態のまま記録され、その状態が保たれます。
記録作業の時間を短縮
現場での作業は数時間から数分になり、記録が完了した状態でチームは現場を離れられます。
後から計測
必要だと気づいていなかった計測を、現場が解放された数か月後に行えます。
どこへでも共有
1つのモデルが、精度を損なうことなく世界中の検察官、専門家、研究機関に届きます。

法科学の捜査員が3Dスキャナーに求める4つのこと
すべての3Dスキャナーが犯罪現場の捜査に向いているわけではありません。法科学の装備として適切かどうかを決めるのは、次の性能です。
高密度で正確な点群を、短時間で
Artec Ray IIは毎秒最大200万点を取得し、屋内でも屋外でも、昼夜を問わず、あらゆる犯罪現場の形状全体を記録する点群を生成します。室内全体を覆うドームスキャンは1.7分で完了します。Artec Leoは人体全体を2〜3分で取得します。現場が解放される前に終えられるか、後から追いかけることになるかの違いはここにあります。
何も触れず、何も汚染しません。
Artecの法科学向けスキャナーはいずれも、証拠を物理的に接触せずに取得します。現場にマーカーも校正用ターゲットも必要ありません。血痕パターン、足跡痕、弾痕は、発見されたそのままの状態で記録されます。弁護人が、スキャン中に証拠が乱されたと主張することはできません。National Institute of Justiceは、まさにこの種の記録のために3Dスキャンを導入している現場鑑識部門を調査しています。
計測、再現、シミュレーション。1回のスキャンから
Artec Studioは、スキャンの生データを寸法精度の高い3Dモデルに変換します。捜査員は現場の任意の2点間を正確に計測し、弾道などの軌跡を再現し、複数のスキャンのデータを重ね合わせ、標準的な法科学形式やCAD形式に書き出せます。同じ3Dデータセットが、初動の捜査、鑑定書、法廷での提示を支えます。再スキャンも、記憶に頼った再現も必要ありません。
重要な場面で通用する証拠
法科学3Dスキャンは、客観的で再現可能なデータを生み出します。操作者の解釈も、問われ得る角度の選択もありません。3Dスキャンと従来の法科学写真を直接比較したUniversity of Torontoの研究では、スキャンの所要時間は半分未満であり、写真ではまったく再現できないサブミリ精度のカラー3D記録が得られました。Artecは、顧客が作成したスキャンモデルが刑事手続で証拠として採用された例を報告しています。
導入事例
測定可能な成果を伴う、記録された法科学ワークフロー。
法科学の専門家の声
用途別のスキャナー選び
仕様は各スキャナーの能力を示します。ここでは各機種が何のためにあるのかを示します。

Artec Leo
- 最適な用途
- 何も持たずに徒歩で現場を回る
- 精度
- 最大0.1 mm
- 可搬性
- ケーブル不要、バッテリー駆動、本体画面付き
- 代表的な用途
- 車両、遺体、室内
Leoは人体を2〜3分、弾痕を1〜3分で取得します。ノートPCもケーブルも不要なので、捜査員は現場を自由に動けます。本体のタッチ画面がスキャン範囲をリアルタイムに示すため、後になって取り漏らしが見つかることはありません。60か国を超える警察、法科学研究所、犯罪現場捜査部門で使われています。

Artec Eva
- 最適な用途
- LiDAR機器なしで安定したカラー3D
- 精度
- 最大0.1 mm
- 可搬性
- ノートPCに有線接続
- 代表的な用途
- 検死記録、証拠
Evaは、University of Torontoによる法科学写真の比較研究で使用されたスキャナーで、全身の記録を写真撮影の54分に対し26分で完了しました。LiDAR機器の煩雑さなしに、犯罪現場の証拠について信頼できる高解像度のカラー3Dが必要なときに、捜査員が手に取るスキャナーです。

Artec Spider II
- 最適な用途
- ハンドヘルドで到達できる最も細かい描写
- 精度
- 最大0.05 mm
- 可搬性
- ノートPCに有線接続
- 代表的な用途
- 咬痕、工具痕、飛散痕
証拠がハンドヘルドの法科学向けスキャナーで得られる最も細かい描写を必要とするとき、たとえば法歯学のための咬痕、錠シリンダー上の工具痕、粗い表面に残る詳細な血痕パターンには、Spider IIが適しています。

Artec Micro II
- 最適な用途
- 研究室の作業台での微細な証拠
- 3D点精度
- 最大0.005 mm
- スキャン
- デスクトップ型、全自動ターンテーブル
- 対象物のサイズ
- 最大200 × 200 × 150 mm
Micro IIは自動ターンテーブル上で、微細な証拠を0.005 mmで記録します。薬莢、破片、歯などです。対象物を置くのは一度だけで、検査者はモデル上で比較します。
評価、トレーニング、運用開始
法科学の3D運用はスキャナーだけで決まりません。バリデーション、操作者のトレーニング、データの取り扱い、そして調達支援が、実際の捜査でワークフローが通用するかどうかを左右します。
バリデーションとSOP
まずバリデーションです。寸法が既知の標準物体を自機関の条件下でスキャンし、操作者間の再現性を確認し、あらゆる事案で取得、処理、検証をどう行うかを定めた標準作業手順(SOP)を整えます。試験計画の設計と、認定機関が求める文書化を支援します。
トレーニング
導入支援、実機でのスキャン練習、Artec Studioでの処理トレーニングを提供します。指導者育成の選択肢により組織内に知見が蓄積され、事案や担当者が変わっても能力がチームに残ります。
データとセキュリティ
生データと処理済みファイルの取り扱い、アクセス制御、保管について扱います。保存期間の方針とバックアップを設けたうえで、オフラインや管理された環境でも作業できます。検察や専門家との連携のために共有可能な形式もご用意します。
調達支援
評価の計画づくりと、ご予算、既存ソフトウェア、導入時期に合わせた機種選定をお手伝いします。必要に応じて、試験基準、概算見積、購買承認や正式な入札要件のための補足資料もご支援します。
手法を記録し、元データを保全し、あらゆる計測を再現可能にします。
よくあるご質問
評価の場でほぼ必ず出てくるご質問です。
捜査員の習得にはどれくらいかかりますか
取得は、Artecのパートナーによる1日の実機トレーニングで習得できます。処理の技能は、指導を受けながら扱う最初の数件の事案を通じて身に付きます。ハンドヘルドスキャナーは画面上でスキャン範囲をリアルタイムに表示するため、操作者は作業しながら取得済みの範囲を確認できます。法人類学の課程からは、学生がワークフローを短期間で習得すると報告されています。
工具痕や印象痕、微細な証拠に十分な精度はありますか
はい。Artec Spider IIは3D精度が最大0.05 mm、解像度が最大0.1 mmで細部を判別し、工具痕、咬痕、細かい印象痕に適しています。薬莢、破片、歯といった作業台で扱う対象物には、Artec Micro IIが自動ターンテーブル上で0.005 mmに達します。標準物体によるバリデーションで、自機関の事案に対する精度を確認できます。
暗い場所や夜間の屋外でもスキャナーは使えますか
はい。スキャナーは構造化光またはレーザー光を自ら投射するため、周囲の明るさに依存しません。Artec Ray IIは屋内外の広い現場を昼夜問わず取得でき、ハンドヘルドのスキャナーは現場の暗い場所でも動作します。難しい条件での取得について、実践的な推奨事項をご案内します。
犯罪現場の3Dスキャンは法廷でどう扱われますか
3Dデータは客観的で再現可能であり、操作者による角度の選択が問われることもありません。Artecは、顧客が作成したスキャンモデルが刑事手続で証拠として採用された例を報告しています。またNational Institute of Justiceは、3Dレーザースキャン画像が刑事司法制度にもたらす意味について公表しています。それでも証拠能力は裁判所の判断に委ねられるため、操作者の資格、バリデーション、証拠保全の連鎖のいずれも重要です。
Artecの法科学向けスキャナーはどのファイル形式に対応しますか
Artec Studioは業界標準の形式で書き出せます。OBJ、PLY、STL、WRL、PTX、XYZ、E57などです。これらは法科学研究所がすでに使っている解析、計測、再現のソフトウェアと連携するため、データが1社のベンダーに固定されることはありません。
試用や体系的な評価は可能ですか
はい。実際に代表的なサンプルでワークフローを試せる評価をご用意しています。バリデーションの指針、サンプルデータ、報告書の出力例を提供し、チームが根拠をもって判断できるよう支援します。

法科学ワークフローの評価を計画する
ご要望をお知らせください。法科学分野のアプリケーションスペシャリストからご連絡します。








