視線分析

「そこからそれが見えたのか」という問いは、形状に関する問いです。目の高さ、位置、そしてその間にあるものです。おおよそ正しい場所から撮った写真は、その答えにはなりません。

現場の3Dスキャンがあれば、その問いを計測された形状データ上で検証できます。視点を配置し、目の高さを設定し、何が見え、何が見えないかを確認します。

事件に関する機微な情報は不要です。

計測値をモデル上に示した、3Dで記録された室内
要約

スキャンデータから視線はどのように確定するのですか

現場を計測済みの形状データとして記録し、明示された位置と目の高さに視点を配置して、そこから何が見えるかをモデルから導き出します。ファイルを持つ誰でも再現できます。

  • 写真ではありません遠近感は奥行きを隠します。モデルは隠しません。
  • 明示された目の高さ視点は、撮影者ではなく、当該人物の身長から導いた目の高さに設定します。
  • 遮蔽物を、その位置のままに扉、家具、車両を、あった位置のまま記録します。
  • どの視点でも、後から数か月後に出てきた新たな証言も、同じ現場で検証できます。

証人の位置から撮った写真では不十分な理由

証人が立っていた位置から撮った写真が従来の検証方法ですが、その失敗の仕方は予測できます。カメラは証人の目の高さにはなく、レンズは目とは異なり、しかも写真は奥行きを平坦にします。そのため、意味のあった遮蔽物なのか、そうでなかったのかを判断できません。結果として残るのは、双方が異なる説明をする1枚の画像です。

スキャンした現場は、すべての面を3次元で記録します。計測された位置と明示された目の高さに視点を配置すれば、可視範囲は形状データから導き出せます。得られる答えは、誰でも同じモデル上で再現できる計測値です。しかも、別の高さ、別の位置、あるいは閉まっていたのではなく開いていた扉について、あらためて計算し直せます。

現場が保管データとして残るため、後から出てきた証言も同じデータ上で検証できます。すでに塗り替えられた室内に戻る必要はありません。

ワークフロー全体

現場は一度記録するだけです。事案で生じるだけの数の視点を検証できます。

  1. 1. 現場をスキャンする室内または屋外を三脚から記録します。扉、窓、家具も発見時のまま含まれます。
  2. 2. 処理Artec Studioでスキャンデータをフュージョンし、1つの計測可能なモデルにします。
  3. 3. 視点を配置する位置と目の高さを、証言または計測した場所に基づいて設定します。
  4. 4. 可視範囲を導き出すその点から何が見え、何が見えないかを、Artec Studioのモデルを使い、お使いの現場解析ソフトウェアで算出します。使用したパラメータも記録されます。
  5. 5. 提示見えていた景色と、その根拠となる形状データを並べて示します。

この用途に適したスキャナー

視線は現場全体に関わる問いであるため、作業の大半は現場用スキャナーが担います。

Artec Ray II 3Dスキャナー

Artec Ray II

最適な用途
現場全体を、証人の位置から向こう側の壁まで
精度
10 mで1.9 mm
測定範囲
0.5〜130 m
スキャン時間
設置位置1か所あたり約1.7分(カラーありは2.7分)
可搬性
ワイヤレス、三脚設置

Ray IIは室内や屋外を、設置位置1か所あたり約1.7分(カラーありは2.7分)で、最大130 mまで記録します。各設置位置からの視野は360° × 300°で、柱や扉の陰になる部分は2か所目の設置位置で補います。視線は、その形状データに対して検証します。

Artec Leo 3Dスキャナー

Artec Leo

最適な用途
視線を左右する物体
3D点精度
最大0.1 mm
3D解像度
最大0.2 mm
スキャン
ワイヤレス、画面と処理機能を本体に内蔵
取得速度
最大毎秒3,500万点(HD Mode)

車両、キャビネット、遺体など、特定の物体が問題となる遮蔽物である場合、Leoがそれを最大0.1 mmで記録し、室内のデータに位置合わせします。そのため、位置と輪郭は近似ではなく計測で求められます。

証人の視線を、写真をもとに議論するのではなく、計測された現場で検証する流れをご覧ください。デモをご予約ください。

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実務者からよくあるご質問

後から出てきた証言も検証できますか

はい。現場は形状データとして保管されるため、新たな位置や高さも、現場に戻ることなく同じモデル上に設定できます。

視点の高さはどのように設定するのですか

当該人物について計測した、または申告された身長を目の高さに換算し(成人ではおよそ11〜12 cm低くなります)、モデルに適用します。使用したパラメータは記録されるため、解析を同じ条件で再現し、また反論することもできます。

当時の照明条件は関係しますか

視線は幾何学的な問いであり、照度は別の問いです。モデルが答えるのは、視野に入り得たものです。照明などの条件は、それと併せて検討します。

結果に証拠能力はありますか

これは記録された現場上での計測であり、ファイルを持つ誰でも再現できます。あらゆる3D証拠と同様に、証拠能力は裁判所の判断と、操作者の資格および手法に委ねられます。

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事件に関する機微な情報は不要です。